坑内探検




開坑から400年。大自然の驚異とロマンがつくりだした輝きが、今もなお眠りつづける坑内は、「黄金のタイムカプセル」。総産出量金28t銀280tの採掘経路となった坑道や採掘跡(総延長600km)をトロッコでご覧いただけます(観覧坑道延長約700m)元来、金はいつまでも変わらない美しい輝きとわずかしか存在しないという希少の価値から、天平時代より神聖な金属として採掘が始まり、財宝として求められてきました。その歴史はやがてマルコポーロの冒険や、コロンブスの大航海など「東洋の金」をめぐる歴史のひきがねとなりました。今も昔も、あらゆる人間の心を魅了してやまない金の神秘。不思議な魔力に満ちた世界へ。




採掘された鉱石、人員や荷物の運搬用として走っていた大正時代のトロッコの「駅」。坑道の奥には、当時使われていた線路がそのままの形で残されています。


鉱脈をしたから掘り進めていくシーリングゲージ法で
採掘された坑道。足場をくみ上げ、杭を打ち込み、
少しずつ作業が行われました。


ここにはかつて、「青木葉坑内事務所」が置かれて
いました。岩盤が頑丈で、なおかつ金鉱脈がたくさん
あったことなどから、事務所の適地に選ばれました。


頭上におよそ30m、地下にはおよそ130m
採掘されている、たて坑としては青木葉坑
最大の坑道。
当時はエレベーターが稼動しておりました。


「二号上磐」は、頭上におよそ200m
伸びています。
下から採掘するシーリングゲージ法で
作業が進められていました。


ここには、大堅坑の岩石や砂などをのせて
運ぶエレベーターを巻き上げる「巻上機」が
置かれていました。
現在、観音様が置かれている場所(トロッコ乗り場向)に
機械が設置されていました。


この「切り上がり坑」もシーリングゲージ法で
下から採掘されました。
閉山後、地下水が溜まり、
現在のような姿になりました。


ここは坑道採掘には欠かせない火薬を、保管していた
場所です。当時の面影をしのばせる扉の跡が
残されています。


「新第一西立入」は、1,300m伸びている坑道です。
削孔機やツルハシなどで採掘されていました。


「真西二号」の周辺は金鉱脈が多く、そのため大きく長く、
坑道が掘り進められていきました。


当時、青木葉坑の中で一番多くの金が産出された坑道。
通常、1tあたり2〜3gほどしか採掘されませんが、
この坑道では、1tあたり10〜20kgも産出されました。