社寺仏閣の畳

当店が製作した有職畳等の作例をご紹介します。

            用 語 解 説
1.二畳台や厚畳は、寺院仏閣の世界で用いられる代表的な道具畳で、その様式は大きさ・厚み・紋縁の種類などが寺格によって定められている。

2.拝敷や拝座は寺院仏閣の道具畳として欠かせない調度品で、半畳から長畳サイズまで多種類にわたる。

3.有職技術は古来から伝承された格式定法に基づいて造作しなければならず、手縫い・手加工であるがうえに伝統的な造作技術や手間を必要とする。


繧繝縁厚畳 御茵(しとね)

製作者 渡辺隆史 2015年6月

ご注文により製作しました。手間と技術のいる品物ですが、長年畳職人をやっていてもほとんど作る機会がない仕事ですので、当店にご依頼をいただき誠に感謝しております。

現在、繧繝縁や大和錦縁は皇室関係施設や一部の神社などで使用されている、たいへん格式の高い畳縁です。


繧繝二畳台(四方縁仕上げ)

製作者 渡辺隆史 2009年4月

注文により大小2枚製作しました。縁下に綿を入れています。


五畳台 (厚畳二方縁・側四紋仕上げ)

製作者 渡辺隆史 2008年11月

注文により2台製作しました。床にはすべて杉の無垢材を使用し、座面にわら床をはめ込みました。造作にはなるべく本式に近い技法を使って仕上げておりますので、それなりの貫禄と風合いが出せたのではないかと思います。




拝座 (一畳台四方縁・二紋仕上げ)

製作者 渡辺隆史 2008年8月

お寺様からご注文で2枚製作しました。かぶせなので技術的にはそれほど難易度の高いものではないですが、紋をきれいに合わせるにはそれなりの技と経験を要します。



板入れ円形二畳台

製作者 渡辺隆史 2007年3月

基本的には二畳台の造作技術を流用しておりますが、円形の頭板作りと紋合わせには苦労しました。柱板には竹を使用し曲面に対応しました。初挑戦で試行錯誤の連続でしたが、なんとか仕上がったのでとりあえず満足です。


      床 完成

    紋縁立ち上げ前

    紋縁立ち上げ後


二畳台 (四方縁二紋上げ側三紋・本式有職畳)

製作者 渡辺隆史 2006年1月

本式の二畳台に初挑戦しました。かなり時間はかかりましたが、技術提供者の田居先生のご協力もあり納得いく作品ができたと思います。


       裏面

      側面拡大

      製作途中


四天つき拝敷 (有職畳)

製作者 渡辺隆史 2006年

   四天つき拝敷(長畳・七五三紋)

      四天つき拝敷 (半畳)


寺院仏閣の紋縁畳

当店施工例

紋縁とはおもに寺院仏閣などの畳に使用される高麗縁という種類で、柄や紋の大きさは多種類に及ぶ。それらは寺格によって用い方が異なる。実はこの紋を合わせる作業には、手間と高度な技術が要求されるため、職人の腕が試されます。
お寺に行った際には、ぜひ畳にも注目してみてくださいね!



有職畳等の参考価格(消費税別)

下記以外にも製作いたしますのでご相談下さい。

価格はあくまで参考価格です。材料や寸法・造作方法は様々ございます。その都度お見積りさせていただきますのでご了承下さい。
全国発送賜ります。(送料別途)


御神座

製作者 神戸市畳商工業組合青年部 2009年3月

2009年3月に開催された全国技能グランプリ兵庫大会のイベントに合わせ、神戸市畳組合青年部が丹精込めて作り上げた力作です。部員全員が初めての挑戦で苦労しましたが、納得のいく仕上がりになったと思います。
尚、この御神座と本式二畳台の作り方を詳しくまとめた図解書を販売しております。ご興味のある方はご連絡ください。