一軒家レストラン/Sion


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桜茶 (4月)

桜の花が見ごろを迎えました。桜というと入学式や新生活、何か新鮮な気持ちにさせてくれますね。数年前の今頃、銀座のティーサロンで桜を眺めながら飲んだ桜ティーを思い出しました。カップの中で可憐に浮かぶ桜の花。そしてほのかに香る桜の香りが旅の疲れをそっと癒してくれました。桜ティーは慶事に使われる桜の塩漬けを水洗いして塩を取り除き、紅茶に浮かべます。茶葉は桜の香りをいかせる渋みの少ないディンブラがおすすめです。ディンブラはスリランカの山岳部で生産される紅茶で1月〜3月が最もよい収穫時期であるクオリティーシーズンです。水色は明るいオレンジ色、優雅な香りが特徴で、どんなお菓子にも調和します。春のティータイムに桜ティーはいかがですか?新生活のスタートにぴったりです!


衝撃的な紅茶との出会い(4月A)

私が本格的に紅茶の勉強を始めたのは四年前。それまでもリーフティーを使い紅茶を提供していましたが、種類も豊富でそれぞれに特徴のある紅茶について、もっと深く知りたいと考えるようになりました。それには、紅茶好きの友人の影響やいくつかのきっかけがありましたが、最も衝撃的だったのは娘がネパールから買ってきた紅茶との出会いでした。それはシルバーグレーの細長い茶葉で、抽出した紅茶は黄金色、若々しい香り、緑茶にも似たすがすがしい味、こんな紅茶もあるものだ!と感動したこの紅茶は、今思うとおそらくファーストフラッシュのダージリンだったのでしょう。それから持ち前の好奇心の強さもあり、紅茶の魅力に惹かれていきまいした。今ではこのダージリンファーストフラッシュが一番好きな紅茶です。


ダージリンファーストフラッシュ(5月)

新緑の美しい季節になりました。私にはこの季節になると心待ちにしていることがあります。それは大好きなダージリンファーストフラッシュが(一番摘み)がインドから届くことです。ヒマラヤ山脈を背に厳しい冬の寒さを耐え、春の訪れとともにいっせいに芽吹く新芽。それらで丁寧に作られた紅茶がファーストフラッシュです。
待っていましたとばかりに封をあけ、お湯を注ぐと新鮮な果物のような甘く爽やかな香りが立上ります。とても幸せな瞬間です。
渋みの少ない緑茶を思わせる味は、和菓子ともよく合い、私は「きんつば」と頂くのがとても好きでやす。優雅なリラックスした気持ちになります。
風が心地よい五月の休日は庭園でお茶を楽しみたいものです。サンドイッチ、サラダに生ハムやサーモンを添えると一段と豪華になりますね。ティーパーティには花も欠かせません。好きな花を飾って自分の好きな時間を演出してみてはいかがでしょうか?


数年前の今の季節、西米良の知人をたずねた時のことです。山見を歩いていると自生している山茶に目が留まりました。わくわくした気持ちで茶を摘み、家に持ち帰って自己流でお茶を作ることにしました。気長に炒ること数時間。摘んだ山茶の量からするとほんのわずかでしたが、自家製のお茶ができあがりました。それは芳しい香りに深い味わいがあり、まるで中国茶を思わせるものでした。まさに「ファーストフラッシュ・西米良山茶」です。和紙で袋を作り「西米良のお茶」と書いて友人にプレゼントしたところ大変喜ばれました。ところで、緑茶、紅茶、烏龍茶は学名「カメリア・シネンシス」という同じ茶葉からできていることをご存知でしょうか?それぞれの違いは、品種、そして製造方法(発酵具合など)の違いによって生まれます。味も香りも色もたくさんの種類があるお茶。お茶作りを通して改めてその奥深さに感動した出来事でした。

五月中旬のこと。自宅の畑に茶樹を植えている友人から、茶摘を楽しみ、その摘んだばかりの生茶を炒って、熱湯をジュっと注ぎいれるとほうじ茶のようでおいしかった、という話が届きました。実は、前回の山茶作りの体験をきっかけに、昨年自宅の庭に茶の樹を植えました。しかし、私の情熱とはうらはらに思うように育たず、初の茶摘には至りませんでした。何とも悔しい思いをしたので、来年は自家栽培茶ができるように手入れに力を注ごうと心に誓いました。
さて、これから暑くなるとアイスティーがいいですね。アイスティーはオンザロック方式でいれます。ホットティーを作り、それをいったん別のポットに注ぎます。その後8分目まで氷を注いだグラスに一気に注ぎいれます。茶葉はアールグレイがおすすめです。


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